たまにかたり

ハロープロジェクトやフェアリーズなどアイドルのこと、その他得ることができた役立つ情報お届けします。

恋愛禁止!!だけど歌うのは恋の歌。これってどうなの??

アイドル文化が盛んなこの国日本。

神曲たち

↑個人的に好きなアルバム

アイドルのことをよく知らなくてもこの国にはそのようなものが存在することはご存じのかたも多いはずです。
とくに女性アイドル文化はもう世界トップクラスなのではないでしょうか。
モーニング娘。やAKB48、ももいろクローバーZなど日本にはたくさんのアイドルグループが存在します。
彼らのことをよく知らない方でもこのワードは聞いたことがあるかもしれません。

恋愛禁止

そうです。彼らは恋愛禁止なのです。ではそんな彼らが恋愛の歌を歌う。
これはどう言うことなのでしょうか。
これについてサックっと話していきますね。

アイドルは俳優であり表現者

アイドルである以前に一人の人間です。物事に対する喜怒哀楽の感情はあるでしょう。
ですが感情の中には経験しないとわからないもの、得られないものもあるのではないでしょうか。
そのひとつに恋愛感情もあるのではと勝手に考えています。

それを経験していないひとが歌う。これってけっこう難しいことだと思っているんです。
ですがテレビドラマや映画を見てもわかる通り、世の中には「殺人」を扱った作品って多いんですよね。
その殺人犯を演じている俳優さんはもちろんそのような殺人の経験はありません。
そして医師や弁護士などドラマでは俳優さんが演じています。
アイドルってこういうものなのでは無いのでしょうか。偶像という意味でもありガチ恋と呼ばれる本当にアイドルに恋をしたひと(またはそれくらい好きなひと)も恋の相手を演じるのと同時に音楽面では曲の主人公を演じる俳優であると思っています。
なので歌の良し悪し、楽曲中の芝居の良し悪しもふくめてアイドルの作品。そしてアイドルは俳優なのではないでしょうか。
楽曲の芝居をする俳優、人々に夢を与える偶像。それを含めて「表現者」となっている。
と、私は勝手に考えています。

歌に深みはあるのか問題

アイドルは基本的に恋愛禁止ですが、もちろん恋愛OKのアイドルもいたわけですしいるわけです。
それに普通の歌手のかたもいます。つまり恋愛を経験していなくても恋愛経験者のような表現はできるのか。という話です。
こればっかりはひとによるのではないでしょうか。ですが基本的には「無い」と考えていいと思います。
これは、自分の感情を加えながら演じる。または100%自分の感情で表現する。という経験者の表現と、ほぼ100%演じるに徹した表現方法の違いです。

元モーニング娘。高橋愛さんを見ているとこれがよくわかるんです。

I have AI.

↑おすすめの高橋さんの本です。

プラチナ期と呼ばれた時期に活躍していた彼女ですが、この時期はメンバーの年齢も全員が二十歳前後とアイドルとしては高め。それもあってかこの時期の曲はしっとりとした曲が多かったのです。ですが、やはりここでも高橋愛さん含むメンバーはガッツリと「演技」をしています。
そうです。「表現者」なんです。それでもそれなりの深みはあります。プラチナ期はこの「表現」が抜群にうまかったんです。
そんな高橋愛さんですが2011年にモーニング娘。を卒業しました。
その卒業ライブでの「 Give me 愛」という曲での高橋愛さんは、アイドルとしての楽曲を演じる表現者から、自分の気持ちを曲にのせる表現者に変わっていました。このときの高橋愛さん、後に旦那さんになるあべこうじさんのことが好きだったんです。
その感情がしっかりと曲にのっかていました。気迫せまるものです。なんかもうすごいです。
(この件に関してはけっこうなモーニング娘。ファンが指摘しています)

↑これがその件のライブ映像です。


小田さくらさん

モーニング娘。'16 小田さくら ファースト写真集 『 さくら模様 』

↑おすすめの写真集です。

彼女は現役モーニング娘。のなかでも歌が上手いメンバーです。
どんな曲もしっかりと歌いこなすメンバーです。もちろんそれなりの年齢になってからの恋愛経験は無いので自分が経験した恋愛感情を曲にのせることはありませんが、曲を演じる表現者としてはもう完璧です。
モーニング娘。ファンの中にもやはり高橋愛さんの卒業ライブを見たからか同じ曲でも「何かが足りない」というひとは確かに存在します。曲にのせる感情の種類が違っているから当たり前なんです。
というかむしろ経験無いのによくここまで!という感じです。あれはもう女優です。


「歌に深み」といってもその「深み」という言葉が具体的に何を指すのかどこを指すのかで変わってきます。
歌手本人の本当の気持ちを表現してほしいひともいれば、曲の主人公の本当の気持ちを表現してほしいひとだっているんです。
歌手の表現をどう受けとるかは受けての自由です。なのでこれ以上はなにも言えませんし言いません!!

自分の感情しかのせない人っているの???

アイドルはほぼ100%演技として感情を表現しますが、ではではその逆でほぼ100%自分の感情(に近いものとでもいいましょうか)を表現している人もいます。誰だと思いますか??
シンガーソングライターのかたです。

ララバイSINGER
↑個人的におすすめのアルバムです。

中島みゆきさんなんかは巧みな日本語表現力、豊富なメロディーを使い表現しています。
本人は「1回の失恋で百曲書ける」とまで言っちゃってますしこの方に関してはそのすべてが自分の感情で自分の考えで構成されています。
だからこそ、中島さん本人の状態と楽曲がマッチしているんです。中島さんがご乱心時代だった頃の楽曲はけっこういろんな方向にいきつつ全体的に荒れ狂っています。この頃のアルバムは

はじめまして

はじめまして

中島みゆき

中島みゆき

だいたいこの辺りです。試行錯誤している様子がうかがえます。
この中にはもちろん恋愛の歌も入っています。が、それ以上にやはり「他人の作ったもの」を表現するのではなく「自分が作ったもの」を表現する。これがかなり大きいものだと思っています。

ちなみにみゆきさんの最新アルバムがこちらです。

【Amazon.co.jp限定】相聞(ポストカード付)

おわりに

今回はよく議題に上がる恋の表現を中心に書きましたが、アイドルは表現者である以上経験の有無に関わらず何を表現してもいいと思うんです。それが恋愛ではなく「挫折した子の話」だったり「魔法使いの日常」のような話だったり。
もちろん経験に勝るものは無しという考えも若干ありますが、それはそれのよさがある。でいいじゃないですか。
いま目の前にあるものから自分の好みの表現者を選んで楽しんでください!!!!