たまにかたり

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クレしん史上最強のホラー踊れアミーゴ!!

バモスタンサール


サンバのリズムにのせて踊るととても楽しいですよね!!
これを悪用しようとした人物がいます。
彼の名は、アミーゴ鈴木。
そんな彼が出演する映画
映画クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!ついて考察させて頂きます。
何回もみたかたは勿論、まだ観たこと無いかた、あの頃一度だけ観たそれっきりという方もぜひ読んでいただけたら嬉しいです。
いちファンがみたただの感想といっても過言ではありませんが何度も繰り返しみた感想、予告編視聴後にぜひご覧ください。

そして若干のネタバレがありますのでネタバレOKの方、先へお進みください。



「クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!」 予告編






映画 クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ! [DVD]

恐怖の始まりは最初から!?まるで昨日と別人って感じ

今回は幼稚園の先生三人から話が始まります。
飲み会のシーンです。何気ないシーンですがここから実は非日常が始まっているんです。
もっというと非日常が野原家の半径3メートル以内に近づいているといっても良いでしょう。
これ、かなり珍しいパターンです。あのオトナ帝国の逆襲は20世紀博からの呼び出しがかかるまではただテーマパークで遊ぶ楽しい日常のヒトコマに過ぎないんです。
で、この作品の何が初っぱなから怖いかって。
この飲み会の議題はお遊戯会の踊りのはなしでした。松坂先生だけなぜかサンバを希望します。
酔った勢いもあってサンバを踊るのですがこれをみた居酒屋のおばちゃんからコンニャクをおまけとして頂きます。
カウンターでのんでいるお客は少し暗い雰囲気が漂っておりおばちゃんも似たような雰囲気です。
恐らくこのシーン、この居酒屋の客は三人の先生以外全員偽物だと思うのです。
偽物はサンバが好き。だからサンバにこだわる。
するとサンバが下手な人は軽蔑の対象となり得る。
だから、こんにゃくを渡した。
なぜかって、偽物はこんにゃくローンでできている。あの人たちの原料はすべてこんにゃく。(恐らく99%こんにゃく)
だから居酒屋のおでんの具も半分以上蒟蒻だったのではと思います。
居酒屋のシーン、途中でお客さんが入ってきていますがこれ実はよしなが先生のそっくりさんです。
よしなが先生は上尾先生、松坂先生と別れて一人になったタイミングで襲われてしまいます。
このよしなが先生の悲鳴と共にオープニングテーマが掛かる。という流れになっています。
オープニングに行く前に、今から何が起こるのか、そもそもどういった事件がテーマなのかをやってくれているのです。
大きな事件が起きたわけではなくどちらかというと小さな事件が繰り返し起こるという今回だからこそ出きる手法です。
でも子供心にこのくだりを観たときは怖かったですよ。
だって偽物のよしなが先生の入店に気がついたの劇場の観客だけなんだから。
ところで、
彼等はどこからどうやって生産命令が出されたのでしょうか。人間のクローンを蒟蒻で作れるか否かという現実的な問題はさておき、この組織の仕組みというのが今回は少し曖昧な気がします。クローン工場は後半で見ることはできるのですが、本物が普通の生活をしていても出来るのか、はたまた襲い掛かるなりして他人のクローンと本人との接触が無ければクローンの人格形成はなされないのかそのあたりけっこう謎だらけです。しかしわかることがあります。クローンはサンバが好き、そして本物との性格の違いです。
この性格の違いが本物と偽物を見抜く手段になったりもしています。

母への想いが命取り!ステイマサオ!!

何があっても信じている相手、信じたい相手いますよね。
そんな相手のことを信じられなくなったら貴方ならどうしますか。というのがこの作品の奥に隠されたメッセージなのではと考えています。
まずはマサオ君。彼が好きなのは酢乙女あいちゃんです。そんなあいちゃんですが実は野原しんのすけのことが大好き。マサオなんか蚊帳のそと。言ってしまえば眼中にありません。ですが、あの日のあいちゃんは様子が違いました。やけに馴れ馴れしい。誰に対してって?マサオくんにたいして。それがおかしいことにマサオくんは気がついてしまいます。あいちゃん最近僕に優しく、優しいあいちゃんはあいちゃんじゃない。これが様子がおかしいに当たるわけです。微々たる変化ですがマサオくんはあいちゃんが本物ではないことに気がつきました。
本人いわく愛するものも直感だそうな。
と、これをからかっていたあの風間くんも母を愛する想いが命取りになってしまいます。
このトラウマシーン覚えているでしょうか。

これしか知らない方に簡単に説明すると、風間くんはまだこの段階では「カスカベ都市伝説」のひとつとして怖いけれど実際には存在しないものととらえています。私たち現実世界の人間(日常の人間)の都市伝説の対する捉え方と大体同じでした。そのまま家に戻って食卓に行くとこうです。実は偽物のよしなが先生とも接触はしていますがこの時点ではまだ信じられず。
しかしこれが起こってしまうともう信じるしかない。といっても過言ではありません。
広がっていくまわりとの温度差。と言いたいところですが、皮肉にも風間くんの母に対する想いへの助け船のような存在になっているような気もします。まさにサスペンス。母を信じたい気持ち、母を疑ってしまう気持ち。風間くんはたった5歳の男の子です。
それを考えると悲劇にも見えてしまいます。
ちなみにこの日偽物の風間くん母が作った献立は「南米風ローストチキン」です。
トオルちゃんの好物なんだとか。

恋と愛が運命の別れみち。もうすぐねトオルちゃんも

ネタバレありなので言っちゃいますね。
実はこの南米風ローストチキンの後日(翌日かどうかは不明)、風間くんは教室に一人。
掲示物を貼るために靴を脱いだよしなが先生の靴に画鋲が。そしてよしなが先生はそれを踏んだ!!にも関わらずケロっとしています。
風間くんは恐らくここで偽物の存在を確認してしまいました。なぜでしょうかきっとそこには深い愛があるのではないでしょうか。母の偽物を観たときは感情がさきに動いています。
ですがよしなが先生のときは理性が先に動いています。
マサオくんもあいちゃんに恋はしていますがそれ以上の気持ちになる前に理性がしっかりと動いています。
そしてもうひとつ、野原みさえは偽物のひろしとしんのすけ春日部市内の偽物の存在を確信しているにも関わらずなんの疑いもなく家にいれてしまっています。
(詳しくは映画をみてくださいね。)
結果をいうと、風間くんは助かりませんでした。後々おそらく母親と帰宅時に既にいた偽物風間トオルにやられました。
上尾先生も助かりませんでした。黒磯のことが大好きなんですね。
マサオくんはあいちゃんから逃げる事ができました。これは風間くんが「酢乙女愛が偽物だって気づいたのはマサオだ」といって理性を発動させたからですが。
ここには明確な違いがあるとおもうんんです。
そこに「愛」があるかどうか。理性では止められないほどの想いを持っているかどうか。
がポイントなのではないでしょうか。風間くんと風間くん母にはとても強い親子愛があります。
黒磯と上尾先生は恋を越えた愛があり、そして野原一家には家族愛があります。巷では「愛って素晴らしい」というような作品がたくさんありますがここでは逆です。愛って怖い。そうとは限りませんよ。ただ接触しただけで偽物が登場しちゃうこともありますし。
少なくとも、疑うことなく或いは疑いつつも信じる想いが前に出てきて相手に接触してしまう可能性があるのは愛あってこそですね。
酢乙女なだけに。


蒟蒻の特徴をふりかえってみよう

いままではストーリーをざっくり紹介しながら人物の感情に触れていましたがここではこんにゃくローンの特徴を科学的に(といっても理論もクソも無いとは思いますが)ザクザクっと紹介していきます。

身体が柔らかい

身体が柔らかいんです。グニョグニョしています。
それがわかるシーンはいくつかありますが例えばみさえ、そしてミッチーとヨシリンのあのシーンですよね。
そして先程もお話ししたよしなが先生の画鋲のシーン、川口さんの定規のシーンと、身体が柔らかい要素はたくさんかかれています。これはほぼ意図的にかかれています。おそらく原料がこんにゃくなので骨のようなものは無いんでしょうね。

オーラが暗い

オーラがどす黒いです。というのは偽物対偽物でのお話。本物が混ざっているときは話は別です。
幼稚園のシーンンみたいにしっかりと紛れこんでいます。が、居酒屋でのオーラはもう暗さ半端ない。
そして、人に襲い掛かるときももうその人は偽物になるのが確約されたようなものなので暗いオーラをまとってます。
お気づきですか?彼ら偽物が本物の人に襲い掛かるとき、背景の窓が真っ赤になるんですよ。それはまるで人としての血を失う合図かのようにね。

臭いがちがう

物体を構成する物質が異なる訳ですから当然臭いもちがうのです。という理屈がどうやらこの世界でも通用するみたいです。
それが明確にかかれているのが野原一家に偽物が紛れ込むシーン。ひろしとしんのすけは仲良くお風呂、みさえがご飯をつくりひまわりが遊んでいます。じつはここで本物はみさえとひまだけ。ということは幼稚園や会社といった外から帰ってくる人物が偽物になっている可能性もあるわけで。このカット、平和な日常に見えます。観客に偽物だとばらす前にじつはシロが臭いで別人だと気がついているのです。
そしてチンチンカイカイをする。としんのすけはそれが何だかわからず偽物がばれる。という流れですが、そもそもシロガいなければわからなかったこと。一歩間違えたら野原家も偽物に乗っ取られていたかもしれません。

脳がちがう

脳がちがうというと若干語弊があります。記憶は限りなく本人に近い状態でコピーされますが、先程の某シロの得意技の件もあり完璧なコピーはできていないのでしょう。そして性格も違います。性格というのは様々な要因がありますが脳で形成されているので脳を完璧にコピーすれば変わらないはずです。ですがここでは肝心な記憶の抜け落ちを始め脳のコピーが完璧では無い事をしめしたシーンが数多くあるのです。
いくらサンバ感ある明るい性格をつけ加えたサンバ大好きな偽物を作ろうと思っていてもこれは少し欠陥品ですね。
蒟蒻は完璧ではありません。なので食事の際は蒟蒻だけではなく他の食材もまぜて栄養バランスよくたべましょうね!!じゃないとクローンみたいになっちゃうかも知れませんよ!!(話逸れた)

まとめちゃうと、脳になにかしらの欠損があった ということになります。

まとめと感想

作品の前半部分のホラー感が異常なこの作品。
歴代映画クレヨンしんちゃんのなかでは一番怖いことで知られています。
公開当時の劇場では子供の泣き叫ぶ声がチラホラと聞こえており、オトナ帝国やアッパレ戦国大合戦で危惧されていた大人向けとは全くちがう方向で大人向けになってしまいました。
ですが、この二作品と大きくちがうのは後半のほぼ全ての尺をギャグにしてしまっった事です。子供に対する恐怖感の中和が目的だったとは思うのですがこれが作品の評価を落とす原因にもなりました。落差が激しい。とのこと。
ただ後半の展開が無いと物語完結しなかったわけで。と考えるとすごく複雑なところです。
はじめて劇場で観たときは子供だったからこそ後半のギャグに救われている自分がいました。
大人になって改めてみると後半があまりにもお粗末にみえてしまいます。
でも作品としてこうなったのだから、これが「映画クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!」なんです!!!
何回みても新しい発見がある作品。きっとまだ私も見つけられていない発見があるはずです。
これを見ているみなさんが先に見つけちゃうかも!!なんてね。
でもかなりのスルメ作品であることに間違いは無いので夏休みなど時間があるときにもう一度観てみてください!!
もちろん、みたことないままここを読んじゃったという方も大丈夫ですよ!!
まずは作品を楽しんで、そして二回目はここに書いてある箇所、シーンを探してみて、そのあとに独自の発見しちゃいましょう!!!

楽しいクレしんライフをお過ごしください!!!